入社して半年で辞めるときの退職理由と次の面接での答え方を紹介します。

ブラック企業から転職
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「入社して半年だけど、もう辞めたい…」

「転職したものの、全く合わずに半年で辞めたい」

こういう人は意外に多くいます。

実際、リクルートの調査によると、3年以内に退職した人のうち、25.9%の人が6ヶ月未満で退職しています。3年以内に辞める人は約3割なので、全体の約8%の人は半年以内に辞めているのです。

また、内閣府の調査によると、若者の退職理由としては、多い順に

退職理由割合
仕事が自分に合わなかったため23.0%
人間関係がよくなかったため10.0%
結婚・子育てのため8.5%
健康上の理由で仕事を続けられなかったため7.0%
労働時間や休日の条件がよくなかったため6.8%
賃金がよくなかったため5.6%
なんとなく嫌になったため5.5%
出典:平成30年版子供・若者白書|内閣府

となっています。退職を止められようと、辞めたいことを伝えてから2週間後には辞められます。

 

半年で辞めるのがいいのかどうかは、個々人の事情によるので一概に言えませんが、「仕事が合わない」「今の仕事をやっていると病みそう」なのであれば、早めに辞めることをおすすめします。

病気になる前に辞めたほうがいいのは当然ですが、合わない仕事を続けるよりも、早めに自分に合う仕事を見つけてスキルアップしていったほうが、あなたが望むキャリアを歩めるでしょう。

ただ、半年で辞める時に一番気になるのは、「次の転職の面接で退職理由をどう説明したらいいのか」だと思います。短期で離職していると、面接官にも

面接官
面接官

この子はまたすぐ辞めるんじゃないだろうか…?

と思われやすく、下手な回答をしてしまうとなかなか内定がもらえず、次の転職先が見つからない!なんてことになりかねません。

 

そこでこの記事では、半年で退職したときの、面接での退職理由の具体的な説明方法を中心に紹介していきます。

なお、退職理由は人それぞれ異なるので、企業との面接の前に転職エージェントに話してみて添削してもらうと内定を勝ち取りやすいですよ!

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半年で退職した経緯を説明するときのポイント3つ

退職理由の具体例を紹介する前に、ポイントを紹介します。

ポイント①:退職したい理由と転職先の求めるものを明確にする

冒頭で紹介したよくある退職理由の7位の「なんとなく嫌になったから辞めた」なんてのは論外です。

面倒でも退職したい理由や原因を考えて、明確にするところから次の転職活動はスタートします。

まだ退職したい理由が明確でないのなら、嫌だと思ったことや不安に感じたことをありのままに書き出してみましょう。

ポイント②:職場の不平不満はNG

前の会社の文句や悪口と受けとられかねない内容のトークは、「他責思考」や「不誠実」と判断されてしまいます。

半年という短い期間で退職するからには何か大きい理由があるはずですが、理不尽な理由だったとしてもその会社を攻撃するような事は控えます。

避けたほうがいいのは、

NGな退職理由
  • 仕事内容がくだらなくスキルも身につかないので、将来に不安を感じた
  • 残業時間が長すぎて疲弊した&残業代が出ない
  • 嫌な上司がいてストレスで体を壊した

などです。

このような前の会社を非難攻撃するような発言は一切しないように気をつけつつ、実際のあなたの気持ちをからめてやむなく半年で退職せざるを得なかったことを説明します。

 

そもそもあなたは当初、入社して半年で退職なんて事は考えていなかったはずです。その事を一番不本意に感じているのは何よりも自分自身ですよね。

そこを面接官に説明します。

  • 半年で退職に至った経緯を非常に反省している
  • できる限り続けようとしてみたが、どうしても半年で退職せざるを得なかった

この部分を、具体的な理由をからめながら不平不満にならないように説明します。

ポイント③:次は長く勤めたいことをアピールする

そして、次は長く働きたいこと、長く続けられることをアピールします。

正社員採用だと数百万円単位でお金がかかるので、短期で退職されると人事や面接官は責任を追求されることもあります。

なので、スキルがあるけど短期で辞めそうな人よりかは、少しスキル不足でも長く働いてもらえそうな人を採用したい企業は多いです。特に、あなたがまだ20代なのであればなおさらのこと。

退職理由と合わせて長く働けることをアピールするためにも、

  • これまでの人生で続けてきたこと・熱中したことをまとめておく
  • 転職先の会社でやりたいことを具体的に話せるようにしておく

とよいでしょう。

 

半年で退職した理由を説明するときの具体例

退職理由を説明するときのコツは以下の3つを示すことです。

ポイント
  1. 仕事自体に嫌気がさしているわけではないこと
  2. 自分で進んで解決策を探しているというポジティブな姿勢
  3. ウソは言わず本音を話す(不平不満はだめ)

そして面接官に「会社側にも問題があったのだな」と思わせられればOK。

退職理由別に、実際の具体例も5つ紹介します。

※下記はあくまで例文なので参考程度にとどめて下さい。

仕事内容が面白くない・合わない場合

仕事が雑用ばかり、無駄な工程も多く面白くない・・・。こんな時次の面接でどうする?

社員同士の仲がよく、働きやすそうだったため今の職場に入社しました。しかし、入社前は業務内容についての理解が浅く、「とりあえずやってみないと合っているか分からない」という考えでした。
実際にやってみると自分が想定していたのと違い細かい作業が多く、細かい業務が苦手な私には向いていないと感じました。苦手な業務を他の人に任せられる環境があればよかったのですが、以前の職場には人員的にそんな余裕はなく、なくなく退職を決意しました。

正直、仕事がつまらないから辞めた場合、その理由を変換させるのは大変です。なぜなら基本的に仕事自体そんな面白いものではないというのが根底にあることが周知の事実だからです。

そのため、この理由を面接で展開する場合には、

ポイント
  • 忍耐力がないことをカバーできる説明
  • なぜ前の職場ではそれが実現できなかったのか?
  • 成長して具体的にどうしたいのか?

をハッキリと答えられる必要があります。

 

もしくは、「仕事がつまらなかった」ということは言わないという方法もあります。例えば、

今の職場はベンチャー企業ということもあり、自分が成長できると思って入社しました。しかし、先輩に質問しようと思っても先輩も忙しく、質問をするスキもありませんでした。
この経験から、成長するためには社員のスキルを伸ばせる環境があることがいかに重要なのかを痛感しました。自分で勉強して成長することもできると思いますが、先輩しか知らない情報もあり、それを共有してもらえない環境ではこれ以上成長できないと思い、退職を決意しました。

このように、本当はベンチャーでつまらない雑用ばかり任されていたとしても、「仕事がつまらなかった」ということにすら触れず、別の退職理由を使うこともできます。

職場の雰囲気や人間関係が原因で退職した場合

「会社の人たちの雰囲気に馴染めない・・。」
「入社したらイケイケの体育系会社、ワンマン社長の会社だった・・・。辞めたい。」
「会社でパワハラを受けていて辞めたい。」

こんな話もよくあることです。職場の雰囲気が合わずに辞めた場合、どう説明すればいいのか?

社内がギスギスしていた場合の例

前の会社は個人の成績によってインセンティブが決まっていたため、チームで協力するより個人で行動することがほとんどでした。しかし、私自身は周囲とコミュニケーションを取りながら仕事を進める方が得意なのだと気づきました。
そこで、チームで団結して一つの目標に向かって協力し合える、そんな環境のほうが自分自身の力が発揮でき、社会にも貢献できるという思いが強まったため、退職を決意しました。

会社の体質が古い場合の例

前職の会社は体質が古く、意見や改善案を受け入れてくれない気風でした。上司にも何度か提案を申し入れましたが、中々聞き入れてもらえませんでした。このままでは自分自身の会社に対する問題意識が希薄になっていくと考え、そうなるぐらいなら転職して風通しのいい職場に転職したほうがいいと判断しました。

ワンマン社長だった場合の例

以前の会社には、全員が同じ方向に向かって頑張る姿勢に魅力を感じて入社しました。しかし意見を言えるような環境ができておらず、偏った価値観になっていき、自分自身これでいいのか疑問を感じてしまいました。そこで、一人一人の意見がしっかり反映される環境の職場で働きたいと思いました。

パワハラを受けていた場合の例

前職では、上司によるパワハラがあり退職しました。上司は気に入らない社員や売上を上がられない人を激しく叱責したり、男性社員には殴る蹴るといった暴行もしていました。それでも『とにかく売上を上げた人が偉い』という社風だったため、上司が降格されることはありませんでした。
怯えながらもなんとか業務をしていましたが、知らずしらずストレスになっており、体調を崩してしまいました。このままでは体が持たないと思ったので、退職しました。

 

覚えておいて欲しいのは、職場の空気感に嫌気がさして退職した場合、面接官からはコミュニケーション能力に不備があったのではないかの疑問がかけられます。

そこを柔軟に説明できるトークを準備しておきましょう。

特にパワハラを受けていた場合は、上司から個人的にパワハラを受けていたというのではなく、「ほかの社員に対しても同様のパワハラが繰り返され、業務が円滑に遂行できない状況だった」と説明したほうが懸命です。

長時間労働が原因で退職した場合

ブラック企業ではありがちですよね。みなし残業や固定残業などと言いくるめられてしまい、長時間労働にも関わらず残業代が出ないパターン。

ポイントは長時間働きたくないのを濁す点です。

例①

前職では働く時間が長いにも関わらず、自分自身が成長できている実感があまりありませんでした。長くダラダラ働く環境よりも、効率的に仕事を吸収し成長をはかりたいと思ったため転職を希望しました。

例②

メリハリのある環境で働く事で、自分で使える時間を増やしたいと思っております。空いた時間を読書に費やしたり、仕事に繋がるための勉強に当て、御社の成長に貢献できる人材になりたいです。

長時間労働にウンザリして短期で退職した場合、短い時間で働けることのメリットを話しながら、余った時間に何を費やし、それが仕事にどのように活きるのかを話すのがポイント。

更に詳しく知りたい方は、面接で退職理由「残業代がでない」をどう説明するか?を読んでみて下さい。

給料が安すぎる場合

頑張っているのに給料が安い。入社前に給料は提示されていたとはいえ、こんなにも給料が上がらないとは思わなかった。こんな時はどう説明すればいいのか?

以前の会社は年功序列の給与体系だったため、なかなか自身の成果が給料に反映されませんでした。部署内でトップの成績をおさめても、インセンティブやボーナスの増額もなく、モチベーションも下がってしまいました。
これまでの実績を考えると、もっと給料の高い会社でも通用するのではないかと思ったので、成果を正当に評価してくれる実力主義の会社に転職して、思う存分力を発揮したいと考え退職を選びました。

このように、単に「頑張っている」というだけでなく、具体的にどういう実績や結果を残したかも合わせて話すのがポイントです。

ボーナスが出ない事が発覚した場合

面接ではその年の業績によるなどと説明されていたが、実際に入社してみると向こう3年近くボーナスが支給されていない事が発覚。こんな時、退職理由をどう説明するのか?

当初の説明ではボーナス支給となっていましたが、業績の悪化で全面カットとなってしましました。もちろんボーナスが出るか出ないかは評価の面もありますが、自分の中でチャンスが狭まってしまったと感じたので退職を決意しました。

ボーナスだけにとどまらず会社の将来性に不透明感を感じた場合には、文句にならないようにその部分を打ち出すのはOKです。

その上で、自分にどのような変化が生じ、だからどういった会社で働きたいのかを話せるかがキーポイントです。

 

半年で退職した理由は転職エージェントに添削してもらおう

半年で退職することにポジティブな印象を持つ面接官はいません。何かしら不満があって辞めてきたものだということは面接官も気づいています。

不平不満を言わずにうまく伝えることができたと思っても、

面接官
面接官

本音が見えないなぁ…
信用していいのかなぁ…

と思われることもあります。

 

上記に述べた退職理由の説明はあくまでも一例なので、より真実味を持たせるためにも第三者からフィードバックをもらうのは必須です。

手っ取り早いのは転職エージェントの力を借りることです。

退職理由のいかんを問わずに、自分について自分の言葉で話すにはどうしたら良いのか?を具体的に指南してくれます。

そのうえ、

  • どういった求人を選んだらいいのか
  • 職務経歴書の書き方

などの転職の基本的なノウハウを教えてもくれます。これらのサービスがすべて無料です。

また、転職エージェントは離職率や平均勤続年数なども知っている限りで共有してくれるので、ブラック企業に当たり、また短期退職するリスクも軽減できます。

おすすめの転職エージェントも選んでおいたので、紹介します。

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最後に|退職に1年も半年も大差ない

辞めることに踏ん切りがつかない人は、「最低でも1年は頑張らないと職歴として成り立たない!」などと気張ってしまいがち。

ですが、ぶっちゃけ1年も半年もほとんど大差はありません。

というのも、ほとんどの会社で1年も半年も経歴として同じとみなします。変わらないのです。

まだ入社して半年しか経ってないし、とりあえずあと半年は頑張らばければと意気込む気持ちがあるかと思いますが、職歴や経歴のことを気にするなら、ほとんど意味をなさない事をまず押さえて下さい。

 

いまの会社が激務なブラック企業だったり、長時間労働でストレスフルな会社であれば、あと半年を気張って頑張る方がリスクを伴います。

むしろ貴重な時間(年齢)を消費し、精神が削られるだけマイナスです。悪いのは嘘つきのブラック企業です。

合わないなら合わないでいち早い決断を下し、転職に踏み切った方が賢明でしょう。

特に新卒入社から半年しか経っていない第二新卒だったり、まだ20代だったりするのならなおさらです。

20代であれば未経験の職種に転職するのも容易なため、さっさと今の職場に見切りをつけたほうが長期的におトクなことも多々あります。

まずは転職エージェントに相談してみる。小さなことのように思えて、のちのち人生を大きく変えることもよくある話です。

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