実録!30代でブラック企業を脱出した生身の体験ブログ!
ブラック企業を辞めた人の退職理由は、悲しいかな世間一般の企業から見ればネガティブなものばかりです。
「拘束時間が長すぎて病気をわずらったから!」
「時間の割に給料が見合わなかった!!」
などといくら面接で吠えても、面接官には良い印象に映りません。
ブラック企業のネガティブな退職理由は、次の転職先でどう説明すればいいのか?
目次
今あなたはブラック企業を辞めて、まともな会社の面接を受けようとしていると仮定します。
もういちど言います。相手はブラック企業ではありません。
これは逆の立場になって考えてみると色々分かります。面接官はあなたの生身の経験を熟知していないし、過去に起こった詳細もなにもわかっているわけではありません。
聞いた上での話を客観的に処理するだけです。
あなたが必死に、
・1日16時間拘束で精神を消耗した!!
・上司のパワハラの連続で病気になった!!!
こういった事を叫んでも、
「それは大変でしたね」
という感想しか抱きません。
相手も忙しい時間を縫って多数の応募者の中から面接を行っています。全ての応募者の理解をできるほどの洞察力も時間もないのです。
そのため、あなたが主人公のあなたの歴史話をとうとうとされても、その話に感情移入して理解をしてあげようなんて思いません。
まずここをしっかり押さえて下さい。
実は上記の例は全部が「退職理由」です。
退職理由とは簡単に言えば、「辞めたい理由」とも言いかえられます。
・給料が低い
・サービス残業が多い
これらは全て、ネガティブな辞めたい理由で、時系列が過去のものというのが特徴です。
こういった理由があった(過去)から退職に至ったという昔の話し。
面接官が聞きたいのは、この過去の話しである「退職理由」ではありません。
聞きたいのは「転職理由」です。
退職理由と転職理由、一体どこが違うのか?
転職理由は言えば、「これからやりたい理由」です。
・具体的にこんなスキルを磨きたい
・もっと大きいスケールの輪の中で働きたい
面接官が一番聞きたいのは、自社にあなたが入社したら(未来)どんな事がしたいのか?という話し。
「給料を上げたい」や「サービス残業を無くしたい」などの理由は、あなた都合の話しになってしまうため、面接官側からすると聞いても意味が無いのです。
とはいえ、ブラック企業を辞めている多くの人は過去の「退職理由」がきっかけで辞めている人ばかり。
面接でうまく「転職理由」に発展させるためにはどうすればいいのか?
何度も言いますが、過去に働いていた会社の環境批判はNG。
重要なのは、これまでの経験を活かしてこれから実際にどういった事をやっていきたいのかをアピールする点です。
2いくら努力しても全く成果に反映されなかった
3派閥が凄く社内政治に巻き込まれて疲弊した
4社長が「夢」「希望」などの精神論ばかり言っててでウンザリした
5達成できないノルマをかけられ続けて苦痛だった
6上司があからさまな嫌なヤツだった
こういった過去の会社のネガティブな退職理由をポジティブな転職理由に発展させるには、これの逆張りを考えます。
要はどうすればネガティブさが打ち消せるのかを考える。
2→具体的なキャリアアッププランがあればモチベーションが上がる
3→風通しの良い社風で伸び伸びと働きたい
4→具体的な数字目標で達成できる環境下にいる
5→現実的な目標の中で着実にステップアップ
6→コミュニケーションは信頼を築くツール。しっかりコンタクトを取り合いたい
上記はあくまでも一例です。
もちろん狙う会社や受ける職種で、どう答えるかは千差万別です。
重要なのは過去の「退職理由」があるから、次こそはこういった環境が整っている会社で働きたいという明確な「転職理由」に転じているところ。
「それが叶う会社が、御社です」
といったところまで落とし込めれば、自ずと何を言っていいのかが出てくるかと思います。
もし万が一面接の場で、その上で、あなたの退職理由に関してを聞いてきたら、実態を紐解きながら、
「勤務時間が長く体力的に厳しかった。上司とも話し合ったが、会社の意向に沿う形にまとまらなく退職に至りました」
という旨を説明すればいいかと思います。
ここでも昔のブラック企業の批判はしてはいけませんよ。あくまで客観的に説明するだけ。
ブラック企業で働いている期間が長ければ長いほど、おおやけの場で感情的になってしまう人が多いです。
それはブラックな会社が、ミーティングやキックオフなどの全体の場で罵声を飛び交わせたり、泣き叫ぶなどの演出が多々あるからです。
これ、普通の会社、特に面接などでは全く通用しないと考えて下さい。
面接の場で、感情的になり声を荒げたり、過去の苦労話を意気揚々と語るなんてのはもってのほか。
ブラック企業では日常的に、
「情熱を持って仕事に取り組め!」
「元気があれば何でもできる!」
「我慢こそが仕事!耐えて耐えて耐え抜け!」
的なことが飛び交うので、会社にはそういった精神論が受けるんだ!と捉えがち。
しかし実際に面接官が知りたいのは、あなたの経験がどれくらい自社に活きて、活躍の場があるのかのみです。
相手は感情や気持ちだけで、数字が上がるわけではないと客観視してます。
根性だけは人一倍負けないや、やる気だけは誰よりも勝っているなどの精神論も一切不要です。
まるでこれから何かの勝負に臨むかのようなファイティングスピリットなんか、誰も求めていないのです。
むしろそんな姿勢を面接で評価していたらその会社はブラック企業の可能性が高い。
面接官が知りたい事は、あなたがどんな経験があって、それが自社にうまくはまってやっていくことができるのか?です。
面接という少ない時間の場をとおして、あなたの素が見たいとも言えます。
与えられた質問に対して、異様なまでにスラスラ答えたり、まるで取ってつけた飾りのように丸暗記したことを流暢に語る。
こんな劇団員のような能力は決して求めていません。
用意された答えを述べるようなやりとりでは、ぶっちゃけた話、相手があなたの事をよく理解できないのですね。
「質問に対して答えるだけ」という行為では話が展開せず、あなたが本当に伝えたかった事が伝えきれずに終わってしまう可能性もあります。
話に膨らみがでないため、予期せぬ質問が出ずに、しぼんだ対話におさまってしまう。
面接官から聞かれた事はあくまでも、「答える」のではなく、その質問に対して「思いを伝える」という意識でやりとりするのが重要です。
自分の思いを、企業側が求める人物像に重ね合わせて伝えるのは簡単にできることではありません。
そのためには自分が受ける企業の研究をすることが必須になります。
これは何もこびを売るとか、企業の長所を面接で褒めちぎるという意味ではありませんよ。
・会社の仕事に自分の経験がどういった形で活かせるのか?
こういった事を考えながら研究すると良いです。
企業研究が進むと、必然的に面接に厚みが出てきます。
会社側からすると、
「うちの会社の事をよく熟知してるな。熱心だな。」
といった好印象が強まります。
企業研究は自分自身のモチベーションを高めるキッカケにもなりますので、必須といえます。
ブラック企業のネガティブな退職理由を面接でどういった形で展開するかを書きました。
こんな色々ありすぎて分からないよ!と思うのが普通です。
結局、ブラックじゃない会社に入社するのは簡単なことではありません。
日本の場合、新卒カードを逃すと大手優良企業に就職するチャンスが減ってしまうので尚更でしょう。
しかしそんな中でも、実際にブラック企業を抜け出し、ホワイトな会社に転職を決める人が存在しているのも事実。
もし効率的に転職活動を行いたいというのであれば転職エージェントを利用するのが一番の近道。
業種ごとの評価ポイントや、過去に似たようなキャリアの人がどういった経緯で転職成功を収めたのかをプロは把握しています。
就活のためのヒントを教えてくれるので心強い見方になってくれます。
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最大手の転職エージェントからはじめてみてもいいかしれません。参考までに。
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